|
◆静岡いじめを考える会 |
「静岡いじめを考える会」は2000年12月に発足。現在、県内東部・中部・西部の会員15名で活動しています。会員は、いじめ被害を受けた子どもとその親、学生時代にいじめ被害を受けた青年の他に、関心を持って参加している市民です。
発足以後、私たちは活動の中で、いじめによって心が傷ついた多くの子どもたちの現状を知りました。特に学校現場では実質的ないじめ被害がなかなか認められません。まして表面化されにくい心の傷については、深刻な状況であることがほとんど認識されていません。
≪活動内容≫
* 定例会(静岡市アイセル21 毎月第三日曜日 14:00 〜 16:00)
会員相互で話し合い。他の団体との交流など
* 「子どもたちの心のメッセージ展」開催
2001年6月静岡市COOP石田店
いじめ自殺で娘さんを亡くされた横浜市の小森美登里さんのお話を
聞きました。
2002年2月雄踏町文化センター COOP虹のまつりに参加
2002年8月静岡駅ビル パルシェギャラリー
2003年3月磐田市二之宮 リカーワールド大正倉
[「静岡いじめを考える会」の紹介から]
≪要望書提出≫
今まで少人数で地道な活動を続けてきましたが、子どもたちを取り巻く環境はますます困難な状況に陥っていると考えられます。
いじめ被害を受けた子どもの保護者は、心の傷の深さに衝撃を受け、その回復の困難さを痛感します。また、社会的にも問題になっている青少年のさまざまな問題、不登校や引きこもりの増加、年々低年齢化が指摘される少年犯罪などについては、多くの人々が心を痛め、どうしたらよいか模索しています。
これらの問題は、特定の子どもに起こる問題というわけではなく、どの子にも起こりうると考えられないでしょうか?
それだけ現代の子どもたちのおかれた環境が、子どもたちにとって生きにくい・育ちにくいものになっているのではないでしょうか?
「いじめ」という形で現れる子どもたちをめぐる環境の悪化を、多くの大人に共有してもらいたい。我が子を「いじめ」の被害者にも、加害者にもしたくない。
そのような思いで、私たちは以下の5項目について県教育委員会に要望書を提出しました。
[静岡県知事、静岡県教育委員長宛。2003年7月8日静岡県教育委員会にて]
- 学校における実効性のある指導体制の確立
- 県独自の調査項目を加えた実態調査
- いじめを受けた児童・生徒に対する対応の強化
- 情報公開を主眼においた第三者機関の設置
- いじめ被害の実態について、当会や他のいじめ被害者と話し合いの機会を設ける
今年3月に磐田で共催した「子どもたちの心のメッセージ展」の「はらっぱの会」の代表として筆者も同席させていただきました。
要望書を受け取った県学校教育課副参事兼課長補佐兼総務企画班長太田静夫氏は、例のごとく「真摯に受け止める「」「今後一層努力する」「教室を単位とする教育の充実が大切」などと回答しました。
「・・・・・こういう言葉は聴き飽きた」(同会代表服部さんの言葉)というのが本音です。
実態の伴わない、その場しのぎだけの言葉の羅列・・・・それがわかるのは彼の発言「不幸にしていじめられた子ども」という捉え方にはっきり現れています。
「いじめられたのは、特別な子・いじめられやすい弱い子・普通の人間関係も作れないかわいそうな子・・・そういう不幸な子どものために対策を立ててやりましょう。」というのが学校教育課の姿勢です。
また、今回の要望に対する対応についての文書による回答を求めましたが、
「それはちょっと現段階では・・・」「要望書にはないので・・・」
「では話し合う場を持っていただきたいのですが」と続けても
「今、ここで確約はできないというか・・・」
なんともはっきりしない答えしか返ってきません。そこで私たちの方から、県のいじめ実態調査が公表される9月か10月頃に、話し合いを申し入れることを伝えておきました。
要望書は受け取ればいい、それで終わりと思っているようですね。
「静岡いじめを考える会」としては、根気強く働きかけ、問いかけ、現状を伝えていくことの必要性を強く感じた要望書提出となったようです。 [文責水野]
≪今後の活動≫
要望書の4、第三者機関の設置についての勉強会を開催することにしました。
参加希望者を募ります。
メール・FAXなどで連絡を取り合いたいと考えています。ご連絡ください。
連絡先「静岡いじめを考える会」代表 服部浩子さん
〒430-0823浜松市河輪町72−2−203 ?053−426-3645
FAX053−426-2831 E-mail camarade@mvb.biglobe.ne.jp
|
|
|